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今回も、ウィンザー公爵夫妻ゆかりの品をご覧いただきましょう。
かつて、ウィンザー公爵夫人(ウォリス)が所有していたエルメスのハンドバッグと、
婦人の直筆サイン入りモノクロ写真です。 さらに、エルメス社・文化遺産担当者より送られてきたハンドバッグに関する鑑定書も合わせてご紹介致します。

そこには、そのバッグについての詳細と、公爵夫妻と同社にまつわる秘話など、
大変興味深い内容が書かれていました。

〜エルメス社・文化遺産担当 M・デ・バゼレイル・デュ・シャテレ女史の手紙より〜
エルメスのマネージャであるピエール・アレックス・デュマ氏は、すてきなエルメスのハンドバッグの鑑定を私に依頼しました。(中略)
これは、かつてウィンザー公爵夫人が所有していたものです。 (中略) このハンドバッグはエルメスによってデザインされ、 1956年“Chaine D'ancreーシェーン・ダンクレ”という名で登録されたものであるということを、私はあなたに確証いたします。 外側には茶色の仔牛の革を、内側には子羊の革を裏打ちしてあります。全体には職人の手による縫製が施されています。 さらに、このバッグの保存状態は完璧といっていいと思います。(以下略)
2000年8月2日

※ウィンザー公爵夫妻の“王冠を賭けた恋”については、第1回をご覧ください。
 
story
 
エルメス社からの手紙には、さらに次のような興味深い事実が書かれていました。

 1938年、エルメスのロバート・デュマ氏はノルマンディの海辺を散歩している時、
錨を引き上げるチェーンの機能的な美しさに目を奪われます。
彼はその錨のチェーンのパターンをブレスレットのデザインに採用し、
“Chaine D'ancreーシェーン・ダンクレ”と名付けました。

このデザインがブレスレットで成功すると、
彼はすぐに女性のポーチの金具に用いることを思いつき、それを“Chaine ”と名付けました。
それから18年後の1956年、エルメスが大いにクリエイティブであった時代に、
このモチーフはハンドバッグの金具として復活した、というわけです。

 また、ウィンザー公爵夫妻は、フォーブル・サントノーレ通りにあるエルメスの本店に
よく来店されていました。
ウィンザー公爵がまだ皇太子だった頃から、彼はエルメスのお店に行くことを
楽しんでいたそうです。そこで彼はしばしば、自分の要望を満足させてくれる贈り物を
選んでいたのです。

たとえば、ある時ウィンザー公爵がウォリスへの贈り物について悩んでいたので、
エルメスは「数え切れない香水のボトルを綺麗に並べられるような、
革で装飾された手押し車を作ってはどうか」と提案しました。公爵はそのアイディアを褒め称え、この並外れた注文はすぐに実現されたと伝えられています。

 

 

写真をクリックすると解説がご覧になれます

Bag “シェーン・ダンクレ”・ブラウンレザー・ハンドバッグ
エルメス/1956年フランス製
Photo Flame ウォリス直筆サイン入りモノクロ写真
(オリジナル・フレーム付き)


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