Gold Shell Cameo Brooch

ゴールド シェルカメオ ブローチ

地中海で採れるボールス・マウス・ヘルメット・シェルといわれる貝の色合いの違いを見事に活かして作られたシェルカメオのブローチです。1802年に皇帝に即位したナポレオンは歴史的なギリシャ・ローマ様式を好み、当時、ギリシャ風のカメオや王侯貴族をモチーフとしたカメオが多く作られました。1815年にワーテルローの戦いと呼ばれるナポレオン皇帝最後の戦いが行なわれるなどイギリスとフランスは争っていましたが、ジュエリーの世界ではお互いに似かよったジュエリーが流行していたようです。
本作品もジョージアンと呼ばれる時代の雰囲気を残したゴールドのフレームに軍服を着た姿の男性の横顔が彫られています。このカメオを入手した時ロンドンでは、ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーとして説明を受けましたが、どちらかと言うと、丸顔の横顔はフランス皇帝ナポレオン・ポナパルトのようにも見えます。今となっては150年以上前に誰の肖像を彫り上げたのか知りえる事はできませんが、かなり高貴な位の殿方を彫り上げた事は間違いないことと思われます。

※ タイプ
ブローチ
※ 国名
イギリス
※ 年代
1830年頃
※ 素材
ゴールド シェル
※ 品番
T-1767